支援する側も“支えられている”という現場の話
こんにちは!京都の宇治で行政書士をしている内賀嶋です。
今回は、私がこれまで関わってきた障害福祉サービスの現場について、少しお話ししたいと思います。
「支援する」とはどういうことか
「福祉の仕事」と聞くと、どんなイメージを持たれるでしょうか?
「人の役に立つ仕事」「大変だけどやりがいがある仕事」といった声がよく聞かれます。
実際、障害福祉の現場では、日々さまざまなサポートが行われています。
たとえば、生活介護や就労継続支援といった事業では、
- 食事や入浴の介助
- 余暇活動や日中の見守り
- 作業訓練や就労支援
など、利用者さんの生活を支える幅広い支援が求められます。
それはまさに、“支援する側”の仕事。
ですが、私が現場で学んだのは、それだけではありませんでした。
支援者も「支えられている」のかもしれない
現場に入って間もない頃、私は「支援する」ということで頭がいっぱいでした。
しかしある日、利用者さんの笑顔や、一緒に過ごす何気ない瞬間に励まされたり、救われたりする瞬間があることに気づきました。
慣れない仕事の中で毎日いっぱいいっぱいな日々の中で、利用者さんと外出した神社でただ一緒に石を積んだりして過ごしているだけでなんだか癒された思い出があります。
また、失敗をしてしまった時に当時の先輩職員に言われた「一生懸命にやったなら利用者さんもわかってくれるよ。」の一言は今思い出しても涙が出そうになります。
実は支援者も様々な場面で支えられていることがあると、少しずつ理解していったように思います。
障害福祉サービスは、「人」と「人」の関係性の中で育つ
福祉の現場では、マニュアルどおりにいかないことが多くあります。
対「人」である以上、支援の形は、相手によっても、日によっても変わります。
障がいや実践に関する知識はもちろん大事ですが、相手をよく見ること、話を聴くこと、そして、自分も心を開くことも大切なことです。
こうして生まれる関係性のなかで、お互いが少しずつ前に進んでいく。
それが、福祉の現場でしか味わえない、大切な「実感」なのだと思います。
行政書士として福祉に関わるということ
今、私は行政書士として福祉の事業者さまをサポートする立場になりました。
直接支援に入ることが中心ではありませんが、「支援を支える仕事」であるという意識は強く持っています。
事業を立ち上げようとしている方、加算申請や運営面で悩んでいる方──
そんな皆さまが、少しでも本来の“支援”に集中できるように、書類や制度面からお手伝いしていくことが、今の自分にできる「支え方」の一つだと感じています。
最後に
障害福祉サービスは、決して一方通行の“施し”ではありません。
むしろ、人と人とのあたたかい関係の中で、支援する側も育てられる、深い仕事です。
これからも、そんな現場の価値を伝えていきたいと思いますし、
福祉の仕事に関わるすべての方を、行政書士として少しでも支えていけたらと思っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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